お寺さんからいただいた杉の梁材の端材を使ってできたもの
台東区 玉林寺さんから頂いた杉の梁材の端材を加工して階段の一段目を製作しました。
”うづくり仕上げ”とはワイヤーブラシや昔から使われている刈萱(かるかや)の根で作った道具で柔らかい夏目の部分を削り、冬目を浮かせる技法で漢字では「浮造」と書きます。
うづくりは昔からある技法で、これからも様々な用途の家具や内装に使ってこの技法を継承していければと思っています。
階段の一段目に配置した意味
このうづくりの踏み台を階段の一段目として配置しました。
デザインとしてもちろん美しい階段になると思いました。
それ以外に、木材の成長、生きてきた季節に沿って削り出したこの形は、木材の重厚感と白色とうづくりの段差の影が作り出すコントラストで、見る角度が違うほどにいろいろな表情を見せてくれます。
エントランス近くのこの階段に配置することで、帰宅してすぐに、リビングでくつろいでいるときに、食事中に、といつでも不意に視界に入ります。
視界に入ったこの踏み台から云われぬ安心感を覚えます。お寺での役目を終えてもなお、人の土台として役割を与えられたものへの尊敬の気持ちからでしょうか。
思わぬ使い道だったのは遊びに来てくれた小さい子どもさんがこの踏み台をテーブルにしたりジャンプ台にしたりといろんな遊びに使ってくれたことです。その様子にとても心穏やかな気持ちにさせてもらいました。
サービス
内装デザイン・施工
デザインから設計・施工まで一貫して請け負うことができます。
ご相談から工事完了まで一人の担当者が窓口として職人としてお客様とご一緒させていただくので、ご要望がぶれることなく、より良い空間を築き上げます。