およそ築100年の長屋を全改装し、小さいですが居心地の良い住まいを家具屋ならではの方法で実現させたのが、DEN-WORKSの代表の自宅でありながらショールームでもある「谷中のいえ」。
コンパクトで装飾性のある住まい
限られた空間のなかで「住まう人の趣味」「利便性」「趣味に伴った装飾性」「間」「素材感」をいかに共存させるかと言う問題の答えの実例が谷中のいえです。
細部にこだわった家づくり
扉のレバー、家具の引手、タオル掛け等のオリジナル小物たちが空間の中で静かに主張する事で全体的な装飾性を上げています。
大容量の収納を完備。
床面積は80㎡と都内の平均床面積を下回りますが、「谷中のいえ」は大容量の収納を完備しながら狭さを感じません。
DEN-WORKSオリジナル商品の展示
KNシリーズやスピーカーなどDEN-WORKSの商品を展示しています。
家屋の歴史
前述した通り築年数は、およそ100年。元オーナーの女性の旦那様の生家で、その女性は現在83歳(2016年時)、旦那様は年上だったそうなので築年数はほぼ間違いないと思われます。
両隣2軒と一つの建物で「三軒長屋」と呼ばれ、間口(横幅)は各2間(3.6m)、奥行きはおよそ6間(10.8m)で柱や梁を両隣と共有しています。
言問通りに面した商店街の中にあったため、当時よく見られた商店建築になっているのが特徴で、1階は店舗、2階は住まと言う当時のスタンダードなスタイル。
慶応4年(1868年)の旧幕府軍とし政府軍の間で起きた戊辰戦争の局地戦「上野戦争」で荒れ果てた一帯は、一時国有地となりその後、民間に払い下げられ当時のデベロッパーが賃貸用に建てた物を最終的に買い取ったと伺っています。